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結婚した後になって,配偶者が自分の職業や収入について嘘をついていたことが判明しました。この場合,離婚することはできますか?

騙されて結婚をした場合,詐欺を理由として婚姻の取消ができる場合があります。しかし,取消が認められるためには,「本当のことを知っていれば結婚するはずがない」というような重大な嘘をつかれたことが必要です。職業や収入を偽ったのみでは,結婚の意思を直接左右する事情ではないので,原則として取消は難しいでしょう。

今回,「婚姻を継続し難い重大な事由」という離婚原因が認められれば離婚することが可能です。しかし,これが認められるハードルは高く,夫婦関係を破綻させるに足りる事情が必要です。夫婦というのは「お互いに愛情をもって一緒に共同生活をすること」が中核ですから,職業や収入は家計を支える一要因ではあっても,これを偽ったとしてもただちに夫婦関係を破綻させるとはいえません。離婚原因が認められるためには,夫婦関係を破綻に追い込むようなきわめて悪質な嘘であったか,または,嘘のほかにも信頼関係を破壊するに足りる事由が存在したことを主張する必要があります。

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