浮気・不倫の慰謝料問題を弁護士に相談するならアディーレ法律事務所

第2回「浮気・不倫の証拠がなくても、慰謝料請求を諦めない方法」

更新日:

浮気・不倫の証拠がなくても、慰謝料請求を諦めない方法

大切なパートナーの浮気・不倫に気づいたとき、ショックや怒り、悲しみなど、いろいろな気持ちが一度に押し寄せてくるのではないでしょうか。

そのうえで「相手に責任を取ってもらいたい」と思っても、「決定的な証拠がない」という理由だけで、慰謝料請求を諦めてしまう方も少なくありません。ですが、浮気・不倫の証拠が不十分だからといって、必ずしも慰謝料請求ができないわけではないのです。

そこで「弁護士が教える!浮気・不倫の慰謝料講座」第2回では、証拠が不十分な場合にどんなことが起こり得るのか、それでも慰謝料請求を諦めなくていい理由、そして気をつけておきたいポイントについて、アディーレの弁護士がわかりやすく解説していきます。

この記事を読んでわかること

  1. 証拠が不十分だと、どうして慰謝料請求が難しくなるのか
  2. 有利になる証拠、組み合わせ次第で有利になる証拠
  3. 浮気・不倫の証拠が不十分でも慰謝料請求を諦めずに済む理由
  4. 証拠集めをする際に違法になってしまう行為

浮気・不倫の証拠が不十分だと、慰謝料請求はできない?

結論からいうと、浮気・不倫の証拠が不十分な状態でもただちに慰謝料請求ができなくなるわけではありません。しかし、いくつかのリスクやハードルが生じます。

そもそも浮気・不倫の慰謝料請求で必要な証拠とは、「不貞行為」(配偶者以外の人と肉体関係を持つこと)があったことを示す証拠です。そのため、パートナーと不倫相手が親密な関係であることがわかる証拠はあっても、肉体関係があったことまでわかる証拠がない場合には証拠が不十分であると判断されてしまうのです。

肉体関係があったことまでわかる証拠がない場合には、パートナーにも「友だちだよ」とはぐらかされてしまい、慰謝料請求が難しくなってしまう可能性があります。

浮気・不倫の証拠が不十分なまま行動してしまうリスク

浮気・不倫の疑いをもったとき、すぐにパートナーを問い詰めたくなる気持ちもわかります。

しかし、証拠が不十分な状態で感情的に相手を問い詰めることにはリスクがあります。相手にはぐらかされたり、警戒されて証拠を消されたりして、その後の証拠収集が難しくなるおそれがあるためです。

LINE・メールが証拠として弱くなるケース

LINEやメールのやり取りは浮気・不倫が発覚するきっかけとなるケースも多く、そのやり取りが浮気・不倫の決定的な証拠になったというケースも少なくありません。

ただし、「大好き」「会いたい」といった好意を示すメッセージだけでは、肉体関係までは裏付けられません。このメッセージを見ただけでも浮気・不倫と言いたくなる気持ちはわかりますが、「仲の良い友人だっただけ」と反論されると覆すのが難しくなってしまうのです。

浮気・不倫の慰謝料請求における「強い証拠」とは

では、どんな証拠が有利になりやすいかについて解説します。証拠の強さは内容によって異なり、まずは特に有利になりやすいものから確認していきましょう。

浮気・不倫の強い証拠一覧

浮気・不倫の慰謝料請求において、証拠として特に有利に働きやすいものを一覧にまとめました。

証拠 特に有利になりやすい証拠
メール・SNS 肉体関係があったと推測できる内容
写真・動画 ホテル出入りの様子、性行為に近い場面
自白の録音 配偶者・不倫相手が不貞行為を認めた音声
妊娠・中絶に関する書類 配偶者または不倫相手の妊娠・中絶がわかる書類
探偵の調査報告書 ホテル出入りの写真・目撃情報

すでに一覧にあるような強い証拠をお持ちの方は、さらに継続した関係であることがわかる証拠を集めるとよいでしょう。もちろん1回の肉体関係でも慰謝料請求は可能ですが、継続的な関係があったことを示せれば慰謝料額が上がる可能性があります。

組み合わせ次第で有利になる証拠一覧

一覧を見て、「私には、有利になりやすい証拠がないから慰謝料請求は断念しよう」と思った方がいらっしゃるかもしれません。

ですが、ちょっと待ってください!

実は、浮気・不倫の慰謝料請求は、「確固たる証拠」がなくても認められる場合があります。

たとえば、次のような証拠は、それ一つでは決定力に欠けますが、他の証拠と組み合わせることで有利な証拠として評価される可能性があります。

証拠 具体例
親密な関係を示すLINE・メール 「好き」「会いたい」など、肉体関係までは断定できないやり取り
領収書・クレジットカード明細 ラブホテルや飲食店の利用履歴
カーナビ・GPS・交通系ICの履歴 不倫相手の自宅や職場付近への立ち寄り記録
プレゼント・手紙 不倫相手からの贈り物や、愛情表現が書かれた手紙
避妊具 心当たりのない避妊具の所持や、数の減少

持っている証拠を組み合わせれば有利な証拠になるかもしれません。お持ちの証拠に不安があるという方は、一度弁護士へご相談ください。

実際によく見る浮気・不倫の証拠とは|当事務所の独自データ

では、具体的にどういったものが浮気・不倫の証拠として多いのでしょうか。アディーレ法律事務所が独自に集計した浮気・不倫の証拠に関するお問い合わせ時のヒアリング内容(2025年6月〜2026年6月、対象母数5,919件)をもとに、実際によく見る浮気・不倫の証拠の上位をまとめました。

証拠の種類 割合(※)
LINEのやり取り 48.3%
夫(妻)が自白した録音 31.2%
写真 12.0%
探偵の調査報告書 10.1%
何も持っていない 8.8%

※複数回答のため合計は100%を超えます。

LINEのやり取りや録音を持っている方が多い一方、それだけでは証拠として不十分と判断されるケースもあります。また、8.8%の方が浮気・不倫の証拠を何も持っていないと回答しています。

証拠が不十分でも慰謝料請求を諦める必要はない理由

浮気・不倫の証拠が不十分でも慰謝料請求を諦める必要はありません。

話合いを通じてパートナーが浮気・不倫(肉体関係があったこと)を認めれば、その発言自体が有力な証拠になります。ただし、証拠がない状態で話合いにのぞんでも、パートナーが浮気・不倫を否定する場合もありますので進め方には注意が必要です。

パートナーが浮気・不倫を認めれば、それが証拠になる

パートナーが浮気・不倫(肉体関係があったこと)を認めれば、その発言自体が証拠になります。この証拠を基に、あらためてパートナーもしくは不倫相手への慰謝料請求を進めることができます。

実際、パートナーが浮気・不倫を認めた音声の録音を証拠として弁護士事務所にお持ちになる方もいます。

ただし、証拠が不十分な状態で話合いにのぞんでしまうと、パートナーからはぐらかされたりするおそれもありますので、注意しましょう。

今は証拠が不十分でも今後証拠を取得できる可能性も

証拠が不十分な状態で話合いをするのは怖いという場合には、無理に問い詰めず、日々の行動の記録など小さな証拠を一つずつ積み重ねていきましょう。

たとえば、帰宅時間やあなたが感じた違和感などを日記に残しておくことで、のちにパートナーの話していることと矛盾が見つかり、決定的な証拠になる可能性もあります。

もし自力での証拠集めに限界を感じた場合は、探偵事務所や興信所への依頼や弁護士への相談も、諦めないための有効な一手です。

浮気・不倫の慰謝料請求に関するよくある質問(Q&A)

浮気・不倫の慰謝料請求に関して、当事務所へよく寄せられるご質問にお答えします。

浮気・不倫の証拠集めで注意した方がいいことはありますか?

浮気・不倫の証拠を集めるためだからといって何をしてもいいというわけではありません。次の行為を行うとかえって不利になったり、相手から法的な責任を問われたりするおそれがあります。

  • パートナーのスマホを勝手に操作する
  • パートナーのスマホアプリ(LINEなどSNS)に無断でログインする
  • 位置情報やデータを盗める不正アプリを勝手に配偶者のスマホにインストールする
  • 盗聴・盗撮・住居への侵入をする など

不倫相手の氏名や住所がわからなくても、慰謝料請求はできますか?

慰謝料を請求するには、原則として相手の氏名と住所を特定する必要があります。

ただし、電話番号や車のナンバーなど、わずかな手がかりから氏名や住所を特定できる場合があります。不倫相手についてわかっていることがあれば、些細な情報でもメモして残しておきましょう。

配偶者のLINEでのやり取りを見つけました。証拠として残すにはどうすればいいですか?

見つけたLINEのやり取りは、その画面をあなたのスマホで撮って保存しておきましょう。その際、該当のメッセージだけでなく、送信日時や前後のやり取りも含めて撮影することが大切です。誰との会話かがわかるよう、相手の名前やアイコンが写っている部分も一緒に残しておくと、あとから証拠としての説得力が増します。

保存したデータを加工・編集することは絶対に避け、そのままの状態で保管してください。

証拠を集めているうちに時効が来ることはある?

確かに、慰謝料を請求できる権利には期限があります。一般的には、不倫の事実と不倫相手が誰かを知ってから3年以内に請求する必要があるとされています。

「あやしいな」と感じているだけの段階では、この期限のカウントは始まりません。証拠集めに時間がかかりそうな場合でも、早めに弁護士に相談しておくと安心です。

まとめ

浮気・不倫の証拠について、次のポイントを覚えておきましょう。

  • 証拠として単体では弱くても、弁護士が証拠を組み合わせれば強い証拠になる可能性がある!
  • パートナーが浮気・不倫(肉体関係があったこと)を認めれば、それが強い証拠になる!
  • 今は証拠がなくても、小さい証拠を積み重ねることで将来的に強い証拠になる可能性がある!

このように、今は確固たる証拠がなくても、浮気・不倫の慰謝料請求を諦める必要はありません。「証拠はないけど、間違いなく夫(妻)は浮気・不倫している」と思ったら、まずは浮気・不倫の慰謝料請求に詳しい弁護士に相談してみましょう。きっとあなたの強い味方になってくれるはずです。

監修者情報

弁護士

池田 貴之

いけだ たかゆき

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身大学
法政大学法学部、学習院大学法科大学院

私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。

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※2026年10月時点。