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第7回「既婚者の浮気率・不倫の割合ってどれくらい?男女別の調査結果を紹介」

既婚者の浮気率・不倫の割合ってどれくらい?男女別の調査結果を紹介

「自分の夫(妻)は絶対に浮気・不倫をしない」
そう信じていた方のなかにも、配偶者の浮気・不倫が発覚し、実際に慰謝料請求をした方はいらっしゃいます。
そもそも、既婚者の浮気率はどれくらいなのでしょうか?また、既婚者の浮気率の割合に男女の違いはあるのでしょうか?

「弁護士が教える!浮気・不倫の慰謝料講座」第7回では、既婚者の浮気率に関する調査結果をご紹介します。配偶者の浮気・不倫を見抜く方法や、浮気・不倫がわかったときにすべきことなどもあわせて見ていきましょう。

既婚者の浮気率

2018年、相模ゴム工業株式会社が20代~60代の14,100名の男女を対象に行った調査『ニッポンのセックス2018年版』によると、「あなたは現在結婚していますか?」という質問に「結婚している」と答えた人の割合(既婚率)と、「結婚相手/交際相手以外にセックスをする相手はいますか?」という質問に「いる」と答えた割合(浮気率)について、それぞれ以下のような結果が出ています。

既婚率
男性 女性
20代 29.0% 52.4%
30代 53.8% 72.6%
40代 61.8% 69.8%
50代 72.6% 75.0%
60代 82.6% 80.1%
平均 59.9% 70.0%
浮気率
男性 女性
20代 29.6% 16.5%
30代 30.9% 17.9%
40代 30.1% 17.1%
50代 24.5% 14.2%
60代 19.8% 10.4%
平均 26.4% 15.2%
  • ※上記の表は、相模ゴム工業株式会社による調査『ニッポンのセックス2018年版』のうち、調査時点における既婚率と浮気率のデータ(調査時期:2018年10月25日(木)〜11月5日(月)、調査方法:アンケート調査、性年代均等割付)に基づき、当事務所が独自に作成したものです。
  • ※%=小数点第二位以下四捨五入。

これらの調査結果をかけ合わせると、既婚者の浮気率は、男女それぞれ以下の表のようになります。

  • ※以降の数値は、浮気率が既婚者と独身者とで同じであるという前提から算出したもので、既婚者の浮気率を直接調査した結果ではありません。
  • ※『ニッポンのセックス2018年版』における調査は、調査対象者につき均等割付を行ったとされたものです。
既婚者の浮気率(男女・年代別)
既婚者浮気率
男性 女性
20代 8.6% 8.6%
30代 16.6% 13.0%
40代 18.6% 11.9%
50代 17.8% 10.7%
60代 16.4% 8.3%
平均 15.8% 10.6%
  • ※上記の表は、相模ゴム工業株式会社による調査『ニッポンのセックス2018年版』のうち、調査時点における既婚率と浮気率のデータに基づき、当事務所が独自に算定し作成したものです。
  • ※%=小数点第二位以下四捨五入。

このように、既婚者の浮気率は、性別や年代によって異なります。以下で、男女別の既婚者の浮気率について詳しく見ていきましょう。

既婚男性(夫)の浮気率

調査に回答した20代~60代の既婚男性の浮気率を上記のように算出すると、平均して15.8%となりました。この結果から、およそ6人に1人の既婚男性が浮気をしてしまっていることがわかります。

年代別で見ると、40代の浮気率が一番高く18.6%であり、浮気率が一番低い20代の8.6%と比べ2倍以上の差があるようです。

また、女性と比べると、どの年代も男性の浮気率のほうが高いため、既婚女性より既婚男性のほうが浮気しやすいといえるでしょう。

既婚女性(妻)の浮気率

調査に回答した20代~60代の既婚女性の浮気率を上記のように算出すると、平均して10.6%となりました。この結果から、およそ10人に1人の既婚女性が浮気をしてしまっていることがわかります。

年代別で見ると、30代の浮気率が最も高く13.0%、およそ7人に1人が浮気をしてしまっているようです。20代、60代はともに8%であり、男女全体で見ても低い浮気率となりました。

既婚者が浮気・不倫をする理由ってあるの?

既婚者の浮気・不倫は決して許されるものではありませんが、以下のような心理で浮気・不倫をしてしまうようです。

  • 家庭に居場所がない
  • 刺激が欲しい
  • 癒しが欲しい
  • 性欲を満たしたい
  • 寂しい
  • 現実逃避がしたい
  • 恋愛を楽しみたい など

なかには、夫婦間のセックスレスがきっかけで浮気・不倫をしてしまうケースもあります。
しかし、相模ゴム工業株式会社の都道府県別調査の結果によると、「1ヵ月のセックス回数(結婚・交際相手)」が少ないことが、そのまま浮気率の高さに結び付いているとは限らないようです。

そのため、明確な理由があって浮気・不倫をしているわけではなく、些細なきかっけや理由で浮気・不倫に至ってしまっているのかもしれません。

男女別の浮気・不倫のきっかけについては、以下のページでも解説しています。

浮気・不倫をするきっかけの男女の違い

配偶者の浮気・不倫を見抜くには?

配偶者の浮気・不倫は、行動や発言、身だしなみの変化などをチェックすることで見抜ける場合があります。
たとえば、以下のような変化がないか、よく観察してみるとよいでしょう。

  • 休日に一人で外出・外泊することが増えた
  • スマホを肌身離さず持ち歩くことが増えた
  • 突然ファッションに気を遣うようになった など

これら以外にも、浮気・不倫の兆候にはさまざまなものがあります。
「もしかして、夫(妻)が浮気しているかも…」と感じたら、以下の「浮気度チェックリスト」を使って配偶者の浮気指数を調べてみてください。

浮気度チェックリストで浮気指数を調べる

※「浮気度チェックリスト」は浮気・不倫をしている人の傾向の一部を取り上げ独自に作成したものであり、浮気・不倫の有無を証明するものではありません。

配偶者の浮気・不倫がわかったときにすべきこと

夫(妻)の浮気・不倫が発覚したら、許す・許さないにかかわらず、以下のことをしておきましょう。

  1. 浮気・不倫の証拠を集める
  2. 今後の夫婦関係をどうするか考える
  3. 弁護士に相談する

それぞれ詳しく解説します。

浮気・不倫の証拠を集める

配偶者に浮気・不倫を問い詰める前に、まずは浮気・不倫の証拠を確保しておくことをおすすめします。
証拠を確保しておくことで、以下のようなメリットがあるためです。

  • 配偶者や浮気相手が言い逃れできなくなる
  • 不貞行為があった場合、慰謝料請求できる可能性が高まる
  • 離婚する場合、話合いを有利に進められる可能性が高まる

具体的な証拠の例や証拠の集め方については、「浮気・不倫の慰謝料請求で有利な証拠とは?」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

今後の夫婦関係をどうするか考える

浮気・不倫の事実が明らかになったら、夫婦関係を修復するのか、または離婚をするのか考える必要があります。

夫婦関係を修復する場合、浮気相手への慰謝料請求を検討するとよいでしょう。
慰謝料を請求することで、ことの重大さを認識させ、きちんと責任をとってもらうことができるためです。また、「交際をやめ、もう二度と会わない」と約束させ、内容を書面に残しておけば、浮気の再発防止にも繋がります。

書面(公正証書)の作成について詳しく見る

なお、浮気・不倫が原因で離婚する場合は、浮気相手だけでなく、配偶者に対して慰謝料請求することも考えられます。

弁護士に相談する

浮気・不倫の慰謝料請求をお考えであれば、弁護士に相談するのがおすすめです。

弁護士に相談すれば、証拠集めや今後の対応について具体的なアドバイスをしてもらえるだけでなく、相手方との交渉や書面の作成など一貫してサポートしてもらえます。

また、離婚を考えた場合にも、財産分与や養育費などの条件の取決めや合意書の作成などを一貫して任せることができるため、安心です。

まとめ

既婚者の浮気率と、配偶者が浮気・不倫をしていた場合の対処法について簡単に振り返ってみましょう。

  • 2018年の調査から算出した既婚者の浮気率は、女性より男性のほうが高い
  • 配偶者の浮気・不倫は、発言や行動の変化で見抜ける場合がある
  • 配偶者の浮気・不倫がわかったら、まずは証拠を集めることが大切

このように、相模ゴム工業株式会社の調査をもとに既婚者の浮気率を算出すると、およそ8~19%と、年代や性別によってさまざまです。この割合をどう捉えるかは人それぞれですが、一定の割合の既婚者が浮気・不倫をしていることは確かです。

もし、あなたの夫(妻)が浮気・不倫をしているとわかったら、適切な行動をとりましょう。そして、慰謝料請求や離婚を考えたら、弁護士に相談することも検討してみてください。

監修者情報

弁護士

池田 貴之

いけだ たかゆき

【Xアカウント】
@ikeda_adire_law

資格
弁護士
所属
第一東京弁護士会
出身大学
法政大学法学部、学習院大学法科大学院

私が弁護士を志したきっかけは、日常生活の中で時々、法的な問題に直面することがあったことです。法律というものは難解なものであると思われている側面が強いと思います。私も勉強するまでは、ちょっと近づきがたいものだと思っていました。しかし、弁護士となったからには、依頼者の方が何に悩んでいて何を求めているのかをしっかりと共有し、少しでも分かりやすく法的な問題点をご説明し、今後どのように問題解決に向けていくことが出来るのかを一緒に考えていきたいと思っております。

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※2024年12月時点。