配偶者のいる人と不貞行為(浮気)をしてしまい、そのことが相手の配偶者に知られてしまいました。請求されている慰謝料が高くてとても支払えません。どうしたらよいですか?
まずは、請求されている金額が妥当なのか吟味する必要があります。
不貞行為の際、相手の夫婦関係がすでに破綻していた場合は、そもそも慰謝料を支払う必要がありません。不貞行為のあと、夫婦が離婚に至っていない場合では、慰謝料の金額が100万円以下となるケースもあります。夫婦が離婚してしまった場合でも、慰謝料の相場はおよそ100万円から300万円です。婚姻期間や不貞期間・回数、そのほかの諸事情によってさらに減額される可能性もあります。詳細は弁護士に相談することをおすすめします。
また、不貞行為は、不貞配偶者とあなたとの共同責任となります。あなたが慰謝料を200万円支払った場合には、その責任割合に応じた金額(6割であれば120万円)を、不貞配偶者に請求することができます。一般には、夫婦の当事者である不貞配偶者の方が責任が重いと考えられています。
最終的に合意した金額が一括で支払えない場合には、長期の分割による支払いにしてもらうなどの方法もあります。